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ベランダサーバの作り方


 ハードディスク
番長な人なら誰もが一度は考えたベランダサーバ。これこそ究極の静音、省スペースPCだ。やってる人があまりいないのは、自分が知らないなんらかの問題が隠されているからか・・・?実はそう大きな問題はあまりない。製作時間は2時間、材料もホームセンターでほとんど入手可能だ。となれば次回の大型連休まで待つ必要はない。今週末に即実行のベランダサーバの作り方を紹介する。

塩化ビニール製ベランダサーバ1号
ベランダサーバ1号(1997年製)
塩化ビニール製のベランダサーバは思ったより耐久力がある


余談だが筆者はHDDメーカーの人間ではなくプラスチックフィルム袋の工場を経営している。仕事でアルミ袋やポリ袋、OPP袋、ラミネート袋、チャック袋、印刷袋、無地袋を使っている読者はお気軽に相談いただきたい。

プラスチックフィルム袋製造のホームページ



ベランダサーバのメリット

ベランダサーバはいろいろな意味で大変有用だ。

@究極の静音PCを実現できる。
A室内の温度をあげない。
B室内スペースを使わない。
Cシステムを部外者が触れないのでシステムが安定する。
D自分すら物理システムへの接触頻度がさがるので、システム安定度がトータルで向上する。

OSやデバイスドライバは、以前に比べると格段に安定性があがった。またメモリの大容量搭載が比較的容易になりまたCPUも高性能化して、コンピュータシステムにかかる相対的負荷も下がり、そのことも総合的な安定性の向上には追い風になっている。とはいっても消費者向けのOSやハードウェア製品で24時間365日の無停止運用をするとなると、まだまだ不安が残る状況でもある。しかしVMWareに代表される仮想PCの出現により状況は大きく進展した。VMWareは、OS上に仮想PCを作り、仮想PC上の仮想OSを通じてアプリケーションを実行する。その仮想PC上のアプリケーションで不具合が出た場合、ほとんど全てを仮想PCで食い止めることができるというメリットをもつ。つまり仮想PCを使えば、アプリケーションの不正動作により通常ならブルースクリーンでOSが停止したり自動再起動してしまうような場合でも、仮想OSがブルースクリーンで停止したり再起動するだけで、リアルPCのOSは再起動することなくそのまま機能することができる。この仮想PCの出現が、我々消費者クラスの設備でもベランダサーバに実用性を付与できる環境を提供してくれたといえよう。なぜそのようなことが必要かといえば、ベランダサーバはVNCなどのリモートコントロールソフトで遠隔操作するのが一般的だからである。従来はアプリケーションの不具合でOSが落ちると当然リーモートコントロールも効かなくなってしまうので、そのたびにモニターテレビをかかえてベランダに出向くことになってしまっていた。その非常時の為にモニターを1つ買っておいたり、真冬の夜中に電気スタンドをつけ、ベランダでごそごそしなければならなかったのだが、現在はバーチャルPCのおかげで不具合もおおよそリモートコントロールで解消できるようになった。これによって誰にでもベランダサーバを運用できる土壌が整ったといえる。
まともに動くとなればベランダサーバのメリットは絶大だ。24時間、家族の気兼ねなく運用することができる究極の静音・無音PCの実現である。また24時間365日PCを運用している人は必ず悩むと思うが、夏場室温が大変あがるから部屋が無人であってもPCの部屋のエアコンはつけておくべきか、はたまたPCの劣化や故障を覚悟してエアコンを切ってしまうかの問題を解決することができる。さらにデータの重要性が増し、個人でバックアップPCを用意している人も多くなってきたが、バックアップだけという単用途で、電源を入れるのは1ヶ月に1度だけという利用頻度の極めて低いPCにも室内の重要な面積を消費させてしまうのは合理的ではないと考えている人にも最適な解決法かもしれない。もちろん日ごろ使用しているメインサーバであっても面積減の効果がある。
実際に使用してみて思いがけず発生したメリットといえば、実際にベランダサーバを使ってみると、システムの安定性が格段に向上し、可用性が増すことだ。自分なりに分析してみると、ベランダという目に映らないところにPCがあることで、PCを物理的にいじくり回したり、ソフトやOSで遊ぼうという思いが減り、結果として可用性が増したと思われる。PCが目の前にあるとサーバ用途なのにあまったTVキャプチャーカードを挿してしまう、不必要に高性能で大電力を食うビデオカードを買ってきてしまう、暇さえあればデバイスドライバのアップデートをしてしまうなどのデバイスマニア的行動をわれわれはついしがちである。外にPCがあり物理的にいじりにくいという制限と、システムをリモートコントロールで操作するという技術者心の満足という2つの心のコラボレーションにより先のデバイスマニア的愚行は一掃され、システムの安定度は飛躍的向上することとなる。
また近年無線LANより安定した通信が確保できるPLCという電灯線を流用したLANシステムが登場したが、これを利用すれば、外に引き出す線はコンセントの線だけになる。一見非常に便利だが、しかし法律上PLC装置の子機などを屋外に設置することは違法だ。無線従事者免許を複数所持する筆者は総務省の見解には常に従順であるのでこれはお勧めしない。



ベランダサーバのデメリット

いいことずくめのようなベランダサーバだがデメリットも存在する。

@環境の変化をシステムが受ける。(温度・電磁波など)
Aシステムが停止した場合屋外での復旧作業となる。
B特に雨の日や、真夜中、極寒、猛暑での復旧作業は泣けてくる。
C市販品がないので自作となる。(当社製ベランダサーバ ハードディスク番長は近日発売予定)
D換気扇の故障やフィルタの目詰まり、雨水の浸入、台風の心配など新たな心配事が発生する。
Eファンの故障など通常なら音で判断できるのに監視ソフトによる温度変化で察知しなければならない。
Fそこら辺を適当にやってしまうとシステムの物理的破損などの大被害が発生する可能性がある。

などなどデメリットもたくさんあるのだが、実際に使用してみると、実は意外とあっさり問題なく運用できる。そしてその製作もトンカチを一度も持ったことがないような女性でもできるくらい簡単である。そしてあなたの町のホームセンターにすべての材料は揃っているのだ。工作時間も正味一時間くらいだから、次の大型連休まで暖めておく必要はない。今週末にさっそく実行できる。
ただ工作は簡単でもPCシステム自体の完成度が低いと、部屋PCと比べた場合外PCは対処が面倒になる。PCの安定性に対して慎重な評価が必要だ。屋外に出してから問題が発生したら、暑い寒い暗い虫に刺されるだけでなく近隣から変な目で見られる可能性もある。筆者の場合、まず室内で物置を組み立て、室内でPCもOSもアプリケーションも全て組み込んでしまう。そして屋外に置くのと同じ状態で、1週間程度、室内で運用する。その間に不具合を完全に解消した上でベランダに移設することにしている。室内で試用しているときでも、換気扇設置の場合であればもちろん換気扇をまわす。ただし、窓用エアコン設置のベランダサーバの場合はPCシステムを1週間程度室内で運用して完全にし、その間物置とエアコンはベランダで試用、そして試用期間1週間が過ぎたらPCを物置に移設する。本当は室内で全て試したいのだが、部屋で使うとエアコンはドレン水が出るし、2時間くらいで部屋が死ぬほど暑くなるから実行できないのだ。
なお換気扇の騒音だが、エアコンの室外機の音と比べても極端に静かで隣室との境界付近に設置していたが文句を言われたことはないし、その気配もない。



ベランダサーバを作る(換気扇型)

@材料を調達する

1.塩化ビニール製物置
スチール物置より初心者であれば塩化ビニール製の物置のほうが格段に加工しやすいのでお勧めだ。また炎天下の断熱を考えても塩化ビニール製のもののほうが断然有利である。設置する換気扇などとの共振の問題でもやはり塩化ビニール製がいい。ちなみに耐久性においても塩化ビニールは錆が発生しないから素人加工の場合有利である。さらに無線LANが使える。サイズはそれをベランダに設置しても奥さんが通れるだけの余裕(ひざ下において幅が30cmあれば人は通行できる)がある奥行き、家の場合だと奥行き60cm位のものがいい。幅、高さは入れるPCケースや台数に依存するが筆者は幅90cm、高さ60cm、奥行き51.5cmのものを使用していた。このサイズだと、ハーフサイズのATXケースと増設電源3台、ハードディスクは20台(内ATXケース内4台)、モニターは設置できないのでリモートコントロールが前提というハードディスク
番長な人にも一応満足できる規模だ。8000円位。

2.換気扇
排気型のもので、物置の奥行きに収まる大きさのものでフラップ付き(雨よけの羽)ならどれでも大体大丈夫だ。できればフィルタ付きのものがいい。換気扇にフィルタはつけないが、空気流入口の方にそのフィルタを流用するからだ。今回は羽直径25cmのものを使用した。これを使用した場合物置の側面に開ける穴は29cm×29cmになる。2000円位。

3.ダクト
ダクトというか不明だが、要するに空気流入口の雨よけ。これも物置の奥行きに収まる大きさであれば何でもいいが、直径25cmの換気扇用の用途で売っているものを使用した。物置側面に開ける穴は29cm×29cm。1500円位。

換気扇型ベランダサーバの必須部品 ダクト
ダクト

4.工具・ねじ・小物

  • 木工用きり500円位、これは換気扇をつけるための穴を糸鋸で切るが、その糸鋸の歯の切り始めのための穴を開けたり、ダクトを取り付けるためのネジの下穴を開けたりする。
  • 糸鋸1000円位、換気扇口や空気取り入れ口用の穴を開けるため使う。
  • ドライバ
  • カッター
  • ホットボンド1000円位、空気フィルタの接着に使う。
  • コーキング材1000円位、これは開けた穴とダクトなどの隙間に充填し雨水の浸入を防ぐ。なくてもOK。
  • タッピングビス200円位、換気扇とダクトに付属していれば不要。先がとがったねじで物置とダクトの接続に使う。直径3mmぐらいで長さ15mmくらいのもの10本あればいい。


5..電装品

  • 防水型電源延長コード×2 3000円位、PC用電源と換気扇電源は別々に取る。部屋のコンセントまで届く長さが必要。通常はエアコン引き込み用の穴から通す。
  • ノイズフィルタ×2 4000円位


安定運用に必要なノイズフィルタ換気扇とPCは別々のノイズフィルタを付ける必要がある
ノイズフィルタ

6.他
物差し・マジック・LANケーブル必要であればPLC装置・USB延長ケーブル・PS2キーボード/マウス延長ケーブル・ビデオカードのTV出力は簡易に延長できるので、RCAピンジャック延長ケーブルなど。ちなみに筆者は完全にVNCでリモート制御しているので、LANと電源以外は部屋に引き込んでいない。

7.温度調節機
温度が上がればONになり下がればOFFになる逆動作熱帯魚用サーモスタット3000円位。エヴァリス、テトラ製など。通販は こちら(テトラ クールサーモ CT-200)

※逆動作を逆サーモというらしい。

換気扇型ベランダサーバの必需品である逆動作型温度調節器
エヴァリスEVサーモ100-C(完売)
熱帯魚用サーモスタットをベランダサーバの換気扇駆動用に使う

8.電磁遮蔽用金属板
30cm×30cm程度の金属板と万力×2
これは必ずしも必要ではないが、換気扇が動き出すときや、温度調節機がスイッチング動作をしたときに発生する電磁波をブロックする。筆者はあまったATXケースの側板があったのでそれを使った。金属板の下部を万力2本で挟み、金属板を本立てのように立てて使う。PC動作に不安定さを感じてからの設置でも良いが、PCケース外に複数ハードディスクを接続する場合IDEや4pin電源ケーブルからノイズをもろに拾うのでなるべく設置したい。



A物置を加工する


買ってきた換気扇の穴寸法を測る。羽直径25cmのものだと29cm×29cmの正方形だ。同様にダクトも寸法を測る。こちらも羽直径25cm換気扇用ダクトだと29cm×29cmだった。これら2つの穴を開ける。

1.換気扇の穴の場所を決定する
.まずは換気扇を物置の左右どちらに設置するかだが、どちらでも良い。しいて言うならケーブルはダクトから引き出すので部屋に引き込む穴から遠いほうを換気扇側としたほうが良い。奥行きに対して真ん中に穴を開けることは確定だが、上下方向は排熱を考えるとなるべく上に開けたい。換気扇は穴部分より、正面のカバーのほうが大きいので、それを考慮し5cm余裕とした。筆者が買った物置は、天井をはめると1cmくらい降りてくるものなので合計6cm余裕を見た。上から6cmのところに、横方向は真ん中に29cm×29cmの四角をマジックと物差しをつかって下書きをする。


ベランダサーバ部品換気扇
換気扇はなるべく上のほうが良い

2.ダクトの穴の場所を決定する
換気扇とは逆の側面にダクトを設ける。ダクトは強烈な風雨などを考慮するとなるべく下側にあったほうが良い。しかしもちろん地面との隙間がなければ空気が入ってこないのでダメだ。筆者は地面から10cm、床面からは5cmのところからにした。奥行きに対しては中央でいい。29cm×29cmの四角を換気扇と同じようにマジックで下書きする。またダクト穴の下部に配線用の切り欠きも下書きする。位置はダクト穴とつながっている下部ならどこでもよく5cm×5cmくらいで十分だ。

3.穴あけ加工する
きりで穴を開けカッターで少し拡大し糸鋸用の下穴をつくる。糸鋸の歯の部分だけを取り外し下書き線にそって切る。


B換気扇の取り付け

換気扇を穴にはめ込み、内側からタッピングビスで4方向のうち斜めの2箇所とめる。できれば換気扇をはめ、ねじ位置にしるしをつけてから換気扇を取り去り、きりで下穴を開けたほうが良い。下穴は貫通させず、表面でねじが滑らないようにするだけでいい。ちなみに筆者は下穴を開けずにやったが問題はなかった。換気扇をはめ、ねじ止めし、穴に隙間ができた場合コーキング材で隙間をうめる。



Cダクトの取り付け

ダクトは外側からダクト外周に開いた複数の穴をねじ止めする。これもできれば、ダクトを装着する位置に押さえて保持し、ねじを打つ場所にマジックで印をつけて、きりで下穴を軽く開けてからねじ止めしたほうが良い。下穴は貫通させてしまうときりの直径によってはネジ馬鹿になってしまうので表面でねじが滑らない程度の深さで良い。


ベランダサーバ部品取り付けの様子
ダクトは表からねじ止め


DPCの設置

物置を室内で組み立て、PCを設置する。配線も行う。PC系の配線と換気扇・温度調節機の配線は別々に1系統づつ取ろう。延長コードのケース側のコンセントにノイズフィルタを設置する。PC用と換気扇・温度調節機用で別々に設置する。


E換気扇付属のエアーフィルタを設置する

ホットボンドを使ってダクト口内面にエアーフィルタを貼り付ける。

ベランダサーバ部品エアーフィルタ
エアーフィルタ
フィルタは交換することもあるのでホットボンドで仮付け


ベランダサーバに設置していたハードディスク
空気フィルタをつけないと3ヶ月でこのようにどろどろになる。
逆に換気扇付属のフィルターをつければPCケース内部より汚れない。

Fシールドの設置

30cm×30cm位の金属板を用意しその下部を2本の万力で挟み、本立てのように立て電磁シールドをつくる。筆者はベランダサーバに内蔵するATXケースの側板を流用した。弱い電磁波ならアースを格別設けずとも大半のノイズは反射できる。もちろんこの板で空間を完全に仕切ってしまったら、空気が流れなくなるから隙間は必要だ。高温の空気が流通する室内上部に仕切りを設置してしまえば、冷却能力が著しく低下してしまうので上部に10cm程度隙間がとれるサイズがいい。温度調節機を換気扇の付近に寄せて、PCとシールドで仕切る。これで温度調節機と換気扇が発生する電磁ノイズをシールドできる。金属板の立て方は万力にこだわる必要はない。要はPCと温度調節機及びPCと換気扇モーターの間に金属が入っていればいいだけだ。念のためにもう一度書くが換気扇全体を覆う必要は全くない。換気扇のモーター部分と温度調節機をブロックできれば良い。先ほど材料の項で書いたとおり金属板設置は必須ではないが、PCケース外にハードディスクを複数接続しているハードディスク
番長な人は設置しておいたほうが身のためだ。


G温度センサーの設置

温度調節機の温度センサーは換気扇とPCの間の天井付近に設置する。できればシールドよりPC側のPC電源の排気が直接あたらない天井付近の中空がベストだ。間違ってダクトの方に付けてしまうと温度調節が全く効かなくなるので注意が必要だ。



HPCの組み込み

システム安定性の確保を最重要項目としてハード、ソフトを組み上げよう。

1.ハードウェア
電源の増設・強化やチップセットヒートシンクの設置、メモリ冷却用ファン(メモリそのものに風を当てるだけでよい。3.5インチシャドウベイ上のハードディスク上部にファンが半分はみ出した格好で、マザーボード上のメモリを真上から狙うといい。ただしホットボンドでハードディスク上に固定した場合、ハードディスクが高温になりすぎるとホットボンドの接着力が弱くなりFANが取れる可能性がある。また直接FANで冷却すればメモリ専用のヒートシンクは必要なし)、ハードディスクの強制冷却など通常より一歩踏み込んだ冷却措置が必要だ。
換気扇ベランダサーバで温度調節機を使用した場合、外気温が低いと換気扇がほとんど回らない時がある庫内の空気循環が少ないとハードディスクやPCIカード部などに熱だまりが発生してしまう可能性があるので、最低ハードディスクは常時FANで送風し、その他の部位への対策として搭載するATXケースの底面の中ほどに12cm以上の大口径ファンを設置してケース内の空気循環が常時確保できるように配慮しよう。信じられないような話だが、PCIスロットもIDEケーブルのコネクタ同様、極端な温度変化が繰り返されるとだんだん緩んできてしまう。もちろんねじでカードが固定されていてもである。システムの試運転で問題が出なくてもできれば、PCIカードもホットボンドで軽く固定したい。

  • NICはリモートシステムの命綱なので、内蔵や蟹よりIntel/3comがいいかもだ。
  • システム負荷を軽減するためメモリはできるだけ搭載した方がいい。
  • ECC-REG付きのメモリが使用できるならそちらの方がいい。
  • 各種コネクタはできればホットボンドで軽くつけておく。
  • RAIDカードはなるべくSATAやIDE互換モードで使う。
  • 起動ドライブはなるべくマザーボードの内蔵SATAかIDEを使う。SATAの場合なるべくIDE互換モードで使う。


2.BIOS
使用しない内蔵デバイスはBIOSで切り離しておこう。代表的なものはCOMポート、パラレルポート、オンボードサウンド、使用しないのであればフロッピーディスク、USBやPS/2マウスなどである。

  • AGPの倍速は低いほうが安定する。
  • TURBOモードよりNORMALモードの方が安定する。


など、バススピードを低く抑えれば理屈上より安定するかもしれないが、マザーボードメーカーでは通常運用で使用するオプションの方がしっかり検証されていてより安定する可能性もあることも知っておこう。(例えばAGP8xの方がAGP4xより安定する場合もある。)いずれにせよ室内運用1週間で停まってしまうようなシステムを外に出してはだめなので十二分に検証しよう。

3.OS
できればWindows2003など堅牢なOSを使用したい。XPの場合、64ビットの方が格段に安定している。
またレジストリチューンなどは避けよう。

4.仮想PCを使う
たとえリアルXP上に仮想XPをのせたとしてもそれは効果が高い。もっていなければこの際VMWareを買ってしまおう。非常に安定している製品だ。そしてリアルPC上ではVMWareとリモートコントロールのVNCだけを動かし、アプリケーションはすべて仮想OS上で行う。できそこないアプリケーションのメモリリークが原因による長期運用不可の問題もこれで解決できるため24時間365日止めないシステムが出来上がる。

5.VNCでリモートコントロールする
前世紀から使用しているが簡単確実なのでおすすめだ。ただサーバ側のビデオカードのアクセラレーションが有効だと問題が出る場合が多いので、画面のプロパティー→設定→詳細設定→トラブルシューティング→ハードウェア アクセラレータはなしに設定しておこう。サーバの画面色数もフルカラーより(最高32ビット)より中16ビットにしておいた方が応答が格段にはやくなりお勧めだ。


I仮運用の開始

室内でソフトなどをセットして運用可能になっても、念のため1週間程度は室内で運用しよう。最初はなにかと不具合が出る。不具合が出るたびに外にでての対処は本当にだるい。また後から不具合が出て部屋に戻そうにも汚れてしまっているのでなかなかそういうわけにもいかない。念には念を入れて必要以上に検証しよう。なお室内で運用中にOSが固まってもリセットボタンはすぐ押せるが、屋外に置いたら、リセットボタンを1つ押すのも面倒になることを事前に知っておこう。それとOSが固まった際の対処方法も事前に仕組んでおこう。筆者のPCにはBIOSで、”スイッチやOSによるソフトオフではなく停電や電源プラグが抜けたなど電源がオフラインになってしまってPCが落ちた場合次回電源が回復したときはどうするか”という設定がある。それはPower Up Controlの中のAC PWR Loss Restart:という項目だ。これをEnabledにしておく。Enabledになっている場合、PCのコンセントを入れると自動的に起動するようになる。この設定をしておけば、もしOSが固まっても、室内のPC用コンセントを抜き差しすれば、自動でPCは立ち上がる。ただハードディスクがアクセス状態での電源切断は絶対嫌なので、筆者は換気扇・温度調節機用、マザーボード用、ハードディスク専用の3系統の電源ラインでベランダサーバを運用した。これなら万一OSが落ちても比較的安全に室内から再起動をかけることができる。その際もちろんどの線がマザーボード用なのか分かるようにしておこう。(スイッチをつけてもいいかもしれない。)



J屋外運用開始

エアコン用の穴を利用するなどして配線を引き回し、屋外に持ち出したベランダサーバと接続する。

設置の注意点

  • 雷や原付エンジンなどの電磁妨害をなるべく受けないように配線は極力短くする。電源、LANなど全てに該当する。
  • しつこいようだが電源はPC用と換気扇・温度調節機用の2系統とり、別々の室内コンセントに接続しよう。
  • 雨水が線を伝って流れ込まないような入線経路になっているか確認しよう。
  • 配線が風でばたばた動くような状態で配線すると、長期間では配線内部で破断してしまう。外線はなるべく動かないように配慮しよう。
  • 物置メーカーはマンションのベランダなどの高所での物置の設置を推奨していない。台風などでぶっ飛ぶ可能性があるからだ。そこらへんも配慮しておこう。
  • 温度調節機は設定温度は30℃位が最適だと考えている。筆者は、コンピュータシステムは高温過ぎない一定の温度で運用することが一番良い、と考えている。したがって例えば18℃に温度調節機の温度を設定した場合、夜外気温が18℃以下の場合は18℃前後の室温になり、昼間気温が上がって25℃に上がった場合室温は25℃前後に変化してしまう。そしてその温度変化は、外気温が一日中18℃を上回らない2ヶ月間くらい以外で年中発生してしまう。それを例えば設定温度を30℃にしておけば、一年中で30℃を上回る外気温のときの2ヶ月間くらいは30℃から40℃くらいの室温の変化は発生するだろうが、その期間以外はあまり室温変化がないことになり、大変有利だ。ただし窓用エアコンで運用して、外気温より低い温度設定が可能なら25℃くらいが最適温度だろう。


ベランダサーバ内の温度変化1
ベランダサーバ内の温度変化2
外気温と庫内温度の変化グラフ
温度調節機の設定温度が30℃時のほうが庫内温度変化が少ない


温度調節機の温度設定と季節ごとの庫内温度

ベランダサーバ内の温度変化3
ベランダサーバ内の温度変化4
真夏の場合ほぼ同じだが、わずかに設定温度30℃の方が庫内温度変化が少ない


春・秋
ベランダサーバ内の温度変化5
ベランダサーバ内の温度変化6
春・秋は設定温度30℃の方が圧倒的に庫内温度変化がない


ベランダサーバ内の温度変化7
ベランダサーバ内の温度変化8
真冬は両方安定している

出典 脳内


K設置後の監視

やはり気になるのが温度変化だ。マザーボード付属の監視ソフトやハードディスク監視ソフトを使い外気温との差を理解しておこう。またファン異常など通常であれば音情報で検知できたものも、温度変化でのみ検出することになるからそういった意味でも温度監視ソフトは使いこなしたい。CPUよりなにより高温による被害が一番大きいのがハードディスクであるから、特に注目しよう。CPUはまた買えるがデータは帰ってこない。また夏場は外気温プラス直射日光によりケース自体が輻射熱を発する。上記写真の塩化ビニール製物置ではさほど問題にならないが、スチール製物置の場合輻射熱による室温に対する影響も勘案し、輻射熱減少のため、アルミ断熱材を内外装に設置するなど必要に応じて対処する必要がある。ハードディスク温度が50℃を超えたら直ちに運用を停止し、日陰に設置するなどの対処をしてほしい。したがって初めての夏は日々監視しながら慎重に迎えよう。



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趣旨及び注意事項

 このページは理由なきハードディスク拡張をし続ける粋人のために作られた。PCに比類なき多量のハードディスクをいかに設置するかを研究、実験、報告するページである。ここに記載された内容は、筆者本人が信じて疑わないことであるが、世間的に必ずしも正確であるとは言えないことを宣言しておこう。またこのページを参照しての実験はすべて自己責任で行ってほしい。なおその結果について当局は一切関知しないからそのつもりで。リンクについてだが、無断でおおいにやっていただきたい。それはこのページ内に筆者が製造販売している番長グッズが存在しているため、宣伝したいからである。よろしくおねがいいたします。


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